回復期リハビリテーション病棟
リハビリテーション紹介:
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回復期リハビリテーション病棟の役割は、体の機能を改善させること、家庭に帰り安心して生活ができる準備をすること、そして病気やけがの再発を予防することです。
光風園病院では平成26年にリハビリテーション専用に設計された病棟と最先端の機器を取りそろえたリハビリテーション室を新築しました。 快適な空間で日常生活を送り、最適なリハビリテーションを受け、リハビリテーションによって最大限に体の機能を回復させていただけるように努めています。
リハビリテーションに熟達した医師、看護師、介護士職、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士、歯科衛生士など約100人の多職種を病棟に配属し、力を合わせて58名の患者さんの治療にあたっています。訓練室では1日3時間日曜日も休むことなくリハビリテーションを行えるようにしています。
また、パジャマから普通の服に着替え、トイレに行き、食堂で食べ、お風呂に入る、24時間365日、生活のあらゆる場面がリハビリテーションの舞台になります。
さまざまな職種が集まり、お一人お一人のペースにあったリハビリプランを計画します。
1日も早い回復をめざし、ご本人やご家族とのコミュニケーションを大切にしています。
24時間365日病棟生活の中にもリハビリを取り入れています。
対象疾患 | 発症からの入院 | 入院期間 |
---|---|---|
脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷(慢性硬膜下出血腫含む)、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症後若しくは手術後の状態、義肢装着訓練を要する状態 | 2ヶ月以内 | 150日 |
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頚髄損傷及び頭部外傷を含む多発部位外傷 | 2ヶ月以内 | 180日 |
外科手術または肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後または発症後の状態 | 2ヶ月以内 | 90日 |
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節若しくは膝関節の骨折、または2肢以上の多発骨折の発症後または手術後の状態 | 2ヶ月以内 | 90日 |
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節または膝関節の神経、筋または靱帯損傷後の状態 | 1ヶ月以内 | 60日 |
股関節または膝関節の置換術後の状態 | 1ヶ月以内 | 90日 |
※上記以外の疾患や対象期限を超えた場合でも治療の必要性に応じてリハビリテーションを行うことができますので、お気軽にご相談下さい。
主な回復期リハビリテーション
マンツーマンによる毎日のリハビリで機能回復や再発予防に
取り組みます
脳血管疾患後には、手足の動きが悪くなる麻痺だけでなく、判断力や道具の使い方に影響する高次脳機能障害、言葉や食事の問題など、多くの影響が残ります。さらには、病気の再発予防や合併症の予防も重要な課題です。
そこで当院では、患者さんの1日も早い回復をめざし、医療スタッフがしっかりと病状管理を行いながら、365日休みなく毎日3時間のマンツーマンのリハビリテーションを行います。
歩行訓練から、体全体のトレーニング、生活環境の見直しまで総合的にサポート
安心して日常の暮らしに戻るためには、折れた骨の治療や歩行訓練を行うだけでは不十分です。骨折の原因となった転倒事故を予防するためには、足腰を鍛えるだけでなく、体全体のトレーニング、認知症の対策、生活環境の見直しなどが必要になります。
一人でも多くの患者さんが自分の脚で歩いて生活できるよう、訓練室だけでなく病棟や屋外歩行も含めて、365日休みなくリハビリテーションを行っています。
回復期リハビリテーション病棟治療成績(平成29年)
光風園病院では、患者さんに安心して医療を受けていただけるよう、常に医療の質の向上を目指しています。
私たち自身のサービスを評価するために行っている調査の一部をご紹介いたします。
疾患の内訳
脳血管疾患などの患者さんが全体の半数です。
骨折の手術後の患者さんなど、幅広い分野のリハビリテーションを得意としています。
治療効果
脳血管疾患のFIM
整形疾患のFIM
リハビリテーションの効果を判断するために、身の回りの動作がどの程度できるかを表すFIM(Functional Independence Measure)という指標を使っています。
光風園病院でのリハビリテーションの結果、どの疾患に対しても体の働きを効果的に改善させることができています。
退院先
回復期リハビリテーション病棟での治療により、多くの患者さんがしっかりと体の働きを取り戻しています。
リハビリテーションの結果、約8割の患者さんが、在宅生活に戻られています。
総合病院との連携も充実しており、必要時には総合病院に転院し治療を受け、再び当院に戻りリハビリテーションを受けていただくことが可能です。在宅生活が難しい場合も、患者さんの状態に合わせて療養先をご紹介しています。